包丁の研ぐ頻度

包丁はどのくらいの頻度で研げばいいの?毎日研ぐもの?週に1度?研ぐ回数で包丁の寿命も変わってきます。こちらのページでは使い方に合わせた研ぐ頻度の目安をご紹介します。

切れ味の感じ方には個人差があります。

まず前提として切れ味と言うのは目に見える数値化をすることが出来ませんので、個々の感覚が基本となります。

そして包丁を研いでいて思うのが、人によって切れ味の感じ方が全く異なっていることです。


仕上げ研ぎまでして食材がスーッと抵抗なく切れる切れ味、刃先にザラつきが残っていて食材にザックザックと良く引っかかって切れる切れ味など正解のないものだと思います。

そのためまず自分が求める切れ味の基準を持つことがスタートだと思います。

なぜ研ぐ頻度が変わるのか?

包丁を販売していて「包丁はどれくらいの頻度で研げばいいのか」と必ず聞かれます。

ですがその時は「ご自分で決めていただく必要があります」と少し冷たい返答の仕方になってしまいます。

なぜならこちらも回答できる正しい答えがないからです。

包丁のクオリティが違うため

研ぐ頻度が決まっていないのは包丁自体のクオリティがによるところが一番の要因です。

例えば当社の自信作「FV10シリーズ」とホームセンターなどで販売している1000円位の安物の包丁を比較します。

安物の包丁は一ヶ月切れ味が持たなかったのに対して、FV10シリーズは毎日使用しても半年以上も切れ味を保ったと言われたこともあります。

使い方や使う頻度が使うため

これも大きな要因なのですが、毎日料理する方、週末しか料理をしない方など包丁を使う頻度が人によって異なります。

また使う人によってまな板に叩きつけて切る方や木製のまな板で丁寧に使っている方など包丁の切り方が変わっているためです。

研ぎ方が違うため

これはあまり馴染みがないかもしれませんが、包丁をどのように研ぐかによっても変わってきます。

どんなに良い包丁でもロールシャープナーなどの簡易研ぎ器を使うのと、砥石で綺麗に研ぎ直しをするのとでは切れ味の持続性が全然変わってきます。

こまめに研ぐことをお勧めします。

こちらとしては包丁研ぎはマメに研いでもらうことをお勧めします。

なぜなら包丁は使い続けていくたび刃先は丸まり切れ味が悪くなっていきます。

そして切れ味が悪くなるのと比例して、研ぐ手間もどんどんかかるようになっていきます。


包丁研ぎをお預かりしてある程度刃先が鋭利な状態の包丁と、全く切れず刃先がまん丸になっている包丁とでは研ぎにかかる時間が倍以上変わることもあります。

切れ味の感覚が鈍ってきます。

あともう一点知っていただきたいことがあります。

上に書いています通り切れ味と言うのは感覚によるもので、数字では表せないものです。

ただ人の手の感覚というのは曖昧なところがありますので、切れ味が徐々に鈍ってきてもその切れ味にだんだんと慣れていくことがあると思います。

切れ味が悪くなっているのに気づかずに、現状に切れ味で満足していきますと包丁を研ぐ頻度がどんどんと少なくなっていく恐れがあります。

理想は1か月~2か月のペースで研ぐことです。

研ぎが難しい方はプロに依頼することもできます。

こまめに包丁を研ぐのが理想とはいえ、実際、定期的に研ぐのは手間もかかりますし、研ぎに慣れない間は「砥石を使うことでより切れなくなった」ということもザラにあります。

そこで、定期的に包丁屋さんや研ぎ屋さんに研ぎを依頼するという方法があります。
年に一度だけでもプロにしっかりと研いでもらうだけで、切れ味は格段に良くなります。

ただ、常時30分以内に返して貰えるような研ぎ屋さんには注意してください。
早く仕上がる場合は機械で研いでいる場合が多いです。機械での研ぎは、余計に削ったり、傷がたくさんついてしまう可能性があります。

お時間はいただきますが、我々は荒砥石から仕上げ砥石まで6種類の砥石を手で当てます。多くの新品よりも切れ味が良い状態でお返しできているはずですので、ご興味ある方は是非お問い合わせください。

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著者紹介About the author

堺一文字光秀

渡辺 潤

自社ブランド「堺一文字光秀」の販売、包丁研ぎ、銘切りをしており、その視点から感じたことや疑問を皆様にお伝えさせていただきます。

監修
一文字厨器株式会社(堺一文字光秀)
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