名入れ
包丁をプレゼンする際に、お名前を刻んでみるのはいかがでしょう。愛着を持って永く使ってもらえるための一工夫として人気の名前入れサービス。職人の名入れ技術もご紹介します。
自分だけの特別なものとして
せっかく贈り物で包丁を選ぶのでしたら贈る方の名前を包丁に刻んで贈るとなお喜ばれると思います。
包丁に自分の名前が入っていれば自分だけの特別なものとして愛着が湧いてくるはずです。
熟練の職人がたがねと金槌を使用して一本ずつ手作業で名前を刻んでいきます。
人の手で入れていきますので、機械では出せない独特な味のある文字が評判です。
一本一本手作業で名前を入れていきます。
名入れは鏨(たがね)という鋭角刃のついた金属の棒と金槌でとんとんたたきながら名前を刻んでいきます。
彫るというより切り刻んでいくので包丁の世界では銘切りと呼んでいます。
独特の風合いのある文字になります。
角の立ったたがねを金槌で強弱をつけて切っていくので、非常にシャープな字体になります。
ボールペンや筆で書くのとはまた違った風合いの字体になり、特に漢字で名前を入れるとかっこいい字になります。
電動リューターなら洋包丁の刃にも名入れ出来ます。
最近は外国人のが包丁購入されることが増えている影響か、ローマ字や英語などで名入れ希望する方が増えてきました。
実はたがねでローマ字など曲線が多い文字は入れるのは難しいのです。
たがねは叩くと真っすぐしか進まないので曲げるときは持っている左手で無理やり曲げるように入れていくので、ギザギザして文字になってあんまり見栄えが良くないです。
また洋包丁などは刃全体に焼きが入っている全鋼の包丁が多く、たがねで名入れは出来ないのですが電動リューターでしたらお入れすることが出来るようになりました。
電動リューターなら筆記体でも入れることが可能です
電動リューターはたがねとは逆にアールの多い文字のほうが入れやすいので筆記体とかも綺麗に入れれます。
たしかしたがねと違って深く入らないので薄い字になってしまうのが難点です。
著者紹介About the author
堺一文字光秀
渡辺 潤
自社ブランド「堺一文字光秀」の販売、包丁研ぎ、銘切りをしており、その視点から感じたことや疑問を皆様にお伝えさせていただきます。
- 監修
- 一文字厨器株式会社(堺一文字光秀)