ペティナイフ
小さいナイフという意味のペティナイフ。
小回りが利き使いやすく、ご家庭にも1本は用意しておきたい、洋包丁の定番の一つです。
伝統の包丁ブランド、堺一文字光秀が、ペティナイフについてご紹介します。
選び方だけを詳しく解説したページもありますので、先にそちらを見たい方はどうぞ。
ペティナイフってどんなのがあるの?
早速ペティナイフを見ていきましょう。
気になるものはありましたか?どれも我々が厳選した包丁ですので、しっかり愛着を持って使って頂けるのであれば、インスピレーションで選んでしまうのもアリです。
そう、一口にペティナイフと言っても色々種類があるのです。
ペティナイフのサイズ
ペティナイフは、多くの場合刃渡りが125-150mmです。用途によっても若干異なりますが、
まな板を使って切る頻度と、握り込んで皮を剥いたり、シャトーやココットなど握り込んでまな板を使わず作業をする頻度で決めることをおすすめしています。
例えば
・キッチンが狭いため、万能包丁として使う。
・まな板で使う頻度が多い
という方は、150mmのペティナイフをおすすめしています。やはり切りものでも小回りのきくペティナイフがあれば非常に活躍します。狭いスペースでの仕事がしやすいのがポイントです。
ご家庭用で三徳の代わりとしても人気です。
逆に
・仕込みで大量に野菜の下処理をする
・まな板で使う頻度は剥き作業に比較して少ない
という方は、125mmをおすすめしています。
プロの料理人は125mmを購入されるケースが多いように思います。万能包丁として使う牛刀でたいていのことはできてしまうので、細かい作業に特化した包丁を求められるんですね。
更に「まな板では一切使わない」のであれば、90mmのペティナイフ、ピーリングナイフ、シャトーナイフなどもおすすめしています。
ペティナイフの研ぎ
包丁店の立場から言うと、切れ味が悪くなった際は砥石での研ぎに是非チャレンジ頂きたいところです(切れ味が全然違います)が、研ぎで切れ味を戻すという作業は自転車に乗るようなもので、
「慣れてしまえば簡単だが、最初のチャレンジでは難しい」と思います。
研ぎに慣れない間は「砥石を使うことでより切れなくなった」ということもザラにあります。
※もちろんそうなってしまった後でももう一度研ぎ直せます。是非こちらを読んで、チャレンジしてみてください。
シャープナーやお皿の裏、スチール棒などで刃先を荒らすことで、一時的に切れ味を取り戻すことができます。
そう、「一時的に」です。どんなに高級なシャープナーも「研いでいるのでなく刃先を荒らす」道具です。
刃先を荒らすことで、食材に引っかかりやすくするという理屈です。
良い包丁を購入したのであれば、定期的(年に一回だけでも全然違います)にプロに研いで貰いましょう。
ただ、常時30分以内に返して貰えるような研ぎ屋さんは要注意、機械工程が多めの研ぎサービスは、余計に削ったり、傷がたくさんついてしまう可能性があります。
お時間はいただきますが、我々は荒砥石から仕上げ砥石まで6種類の砥石を手で当てます。多くの新品よりも切れ味が良い状態でお返しできているはずですので、ご興味ある方は是非お問い合わせください。
まとめ
・ペティナイフは小回りの効く小さめの包丁
・ペティナイフのサイズは120-150mmが基本
・150mmなら家庭用万能包丁としても使える
・120mmは細かい作業が多い場合に便利
・定期的なメンテナンスがおすすめ
著者紹介About the author
堺一文字光秀
田中諒
「切れ味で、つなぐ」堺一文字光秀三代目当主。 職人の技術と歴史、そして包丁にかける思いを皆様に届けて参ります。 辻調理師専門学校 非常勤講師 朝日新聞社 ツギノジダイ ライター
- 監修
- 一文字厨器株式会社(堺一文字光秀)