両面砥石

両面に荒さの異なる砥石を組み合わせて作られた両面砥石。両面砥石のおすすめの選び方や使用上の注意を、伝統の包丁ブランド、堺一文字光秀が語ります。

両面砥石とは

その名の通り両面に番手の異なる砥石を組み合わせた砥石の事です。

包丁をきちんと研ぐには荒砥石、中砥石、仕上げ砥石などある程度種類を揃えないと切れるように研ぐことが出来ません。

ただそれだけの種類を揃えるのも大変な上、収納にも困ることがあります。

そんなときに一つの砥石で二種類の役割をこなすことが出来るのが両面砥石です。

両面砥石のメリット

上の書いています通り、一つの砥石に二つの役割をこなせるところです。

砥石は意外と保管に困る方が多いです。

ましてや砥石の種類がどんどん増えてくると収納する場所もなくなるかもしれません。

そういった時には両面砥石は便利です。

両面砥石のデメリット

砥石は研いでいけば減っていきます。

両面砥石の場合は研いで減って側を裏返さないといけないため、裏面がガタガタして安定が悪くなります。

また二種類の砥石は同じスピードで減ることはなく、荒い番手の物からなくなる事が多く、砥石の寿命に差があります。

また一つの砥石で二種類の番手を組み合わせているので、一つ一つの砥石は薄くなるので、通常の砥石よりも寿命はさらに短くなります。

こんな方にお勧めします。

研ぎの初心者

包丁研ぎをこれから覚えられる方で、いきなり砥石の種類を沢山揃えることに不安な方には両面砥石を選んでみるのも良いかと思います。

砥石の保管場所に困っている方

砥石の種類が増えてきて保管する場所に困っている場合は両面砥石はコンパクトで収納場所に困ることが減ると思います。

研ぎ職人おすすめの両面砥石

堺一文字光秀 特撰砥石 煌シリーズ 両面砥石 #800/4000

両面砥石#800/#4000

堺一文字光秀 特撰砥石 煌シリーズ 両面砥石 #1000/6000

両面砥石#1000/#6000

著者紹介About the author

堺一文字光秀

渡辺 潤

自社ブランド「堺一文字光秀」の販売、包丁研ぎ、銘切りをしており、その視点から感じたことや疑問を皆様にお伝えさせていただきます。

監修
一文字厨器株式会社(堺一文字光秀)
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