和包丁
日本刀の製法を受け継ぎ、「切れ味」を純粋に追求してきた職人たちが作り上げる和包丁。世界一とも称されるその切れ味の秘密を、伝統の包丁ブランド、堺一文字光秀が語ります。
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和包丁って何?
日本の食文化とともに使われてきた日本製の包丁の総称が「和包丁」です。
現場で使われる意味合いとしては「薄刃、出刃、柳刃包丁に代表される和食に利用される片刃、挿柄の包丁」です。
近年は海外での人気も相まって、外国の方からは「和包丁=日本製の包丁(両刃、かしめハンドル含む)」という認識をされているケースもあります。
少し定義が広いため包丁屋さんに行くときは「和包丁を探している」というよりは、「用途やなぜ必要なのか」と相談した方がスムーズに進むはずです。
和包丁(片刃)の構造
和包丁の真髄は片刃構造にあります。
鍛接と裏すきを利用した構造は世界中の包丁でも随一の切れ味を誇ります。
この構造を理解することが和包丁の寿命と切れ味を大幅に向上させることになります。
和包丁(片刃)の構造について詳しく知りたい方はこちら
和包丁と一口に言っても、種類は様々です
「和包丁」とは結局日本で作られた包丁の総称なので、細かく知るのはそれぞれの種類について知るのが一番です。
ぜひ用途に応じた和包丁の記事も読んでみてください。
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著者紹介About the author
堺一文字光秀
田中諒
「切れ味で、つなぐ」堺一文字光秀三代目当主。 職人の技術と歴史、そして包丁にかける思いを皆様に届けて参ります。 辻調理師専門学校 非常勤講師 朝日新聞社 ツギノジダイ ライター
- 監修
- 一文字厨器株式会社(堺一文字光秀)