包丁の選び方
包丁はあなたの料理人生そのもの。プロ用包丁から家庭用包丁まで、伝統の包丁ブランド、堺一文字光秀が良い包丁とは何か、について語ります。
動画でもまとめました
記事を読むより動画の方がわかりやすい、スキマ時間に見たいという方は、Youtube動画も作成しましたのでぜひご覧ください。
包丁は用途で選ぶ
包丁を選ぶにあたって最初のステップは、使用用途です。大きくプロ用/家庭用と、主に何に使うのかから選んでいきましょう。
包丁を選ぶにあたり、「そもそもなんで良い包丁を使うの?」とか、「何をもって良い包丁なの?」という記事もぜひ参考にしてみてください。
※お急ぎの方には、解説の最後に、用途と種類をまとめた一覧表もご用意しています。
仕事用か、ご家庭用か
まず、今後含め仕事(レストランや工場、もしくは調理学校に通われる方もこちらです)に使うのか、ご家庭で使う方(趣味やお祝い含め)で選ぶ包丁は変わってきます。
ご家庭用なら1日3食、家族の人数分の料理ですがお仕事用となるとその何倍も、場合によっては何十倍も使用頻度が上がります。
基本的に「プロ用」とは「一日何十、何百回もの作業に耐えられるもの」を指すと考えてください。もちろんプロ用の包丁をご家庭で使えば、プロの切れ味をご家庭で体験できますし、一生ものの包丁となります。ご家庭で使うにしてもプロ用のクオリティを求める方はプロ用もぜひ参考になさってください。
ご家庭用
ご家庭用の包丁
ご家庭用の包丁については、「三徳包丁」が一本あれば充分という方もおられます。ご家庭用向けではある程度大きな食材、肉、野菜、果物関わらず大活躍します。圧倒的なシェアを誇る包丁ですので、特別な理由がなければ三徳包丁の選び方を参考になさってください。
プロ用
和食のプロ用の包丁
まず、プロ用で大きく違うのは和食に使うか、西洋はじめその他のスタイルの料理に使うかです。もちろん道具なのでどのスタイルでどの包丁を使おうと良いのですが、和食は片刃の包丁だけで作業が完結させられる、と言われており、まずは基本の三種(出刃包丁/柳刃包丁/薄刃包丁)からスタートになります。
西洋料理のプロ用の包丁
和包丁と分類する意味で西洋料理とありますが、あらゆるジャンルに対応できる洋包丁(両刃包丁)の選び方についてはこちらからどうぞ。
関連記事
素材から選ぶ
鋼材に関して、クッキングエンターテイナー大西氏のチャンネルにて包丁講座をさせて頂いた動画がこちらになります。長い動画ではありますが、ぜひこちらも参考になさってください。
かんたん包丁フローチャート
包丁は使い手の要望に合わせて進化を重ねており、実際にはかなりたくさん種類があります。代表的な種類をピックアップし、用途から包丁(種類)の選び方を簡単にまとめてみました。かなり大雑把に分かれており、実際には鋼材、仕上げ、サイズなど他にも要素がありますが、ぜひ参考になさってください。
用途まとめ一覧表
まとめ
- 包丁は用途から選ぶ
- 仕事用、家庭用で選ぶ包丁は変わる
- プロ用の包丁を家庭用で使えば、一生モノの包丁になる
- プロ用の包丁は、和食とそれ以外で選ぶ包丁が変わる
著者紹介About the author
堺一文字光秀
田中諒
「切れ味で、つなぐ」堺一文字光秀三代目当主。 職人の技術と歴史、そして包丁にかける思いを皆様に届けて参ります。 辻調理師専門学校 非常勤講師 朝日新聞社 ツギノジダイ ライター
- 監修
- 一文字厨器株式会社(堺一文字光秀)